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補聴器について
補聴器は約100年の歴史を刻んで現在に至っていますが、高齢社会を迎えた今日、その役割の必要性が大きくなっています。
現在、補聴器が必要とされる聴力障害者は日本全体で600万人と推定されていますが、実際に補聴器を装用している割合は20%以下とされており、その普及率は欧米に比べてまだまだというのが現状です。
そこで、日本耳鼻咽喉科学会では1994年、補聴器キーパーソン制を設け、補聴器の正しい普及に努めています。
ここでは日本耳鼻咽喉科学会北海道地方部会が作成した、補聴器相談医ガイドラインを主に引用して、補聴器の実際についてご説明します。
是非、参考にして下さい。
補聴器相談
当院では開院以来30年程、毎月1回ですが聴力障害を有する患者さんに補聴器を装用すべきか、相談する日を設けています。
補聴器の適応があるかどうかいくつかの検査を行って、その結果を検討し、2名の補聴器技能者と共に補聴器適合試験を行い1ヶ月間の試聴(補聴器を実際につけて、その効果を実感していただくこと)をしてもらいその効果を評価します。
うまく調整されていないようであれば再調整して更に1ヶ月間試聴してもらい、補聴器を装用するかどうかを患者さんと相談して決めています。
既に補聴器を使っておられる方の補聴器の適合具合がどうかの判定、評価も行っています。
補聴器は高価なものが良いというものでは決してありません。
患者さんに良く適合するものを選ぶべきで、価格ではありません。
当院での補聴器相談日は、毎月第3火曜日の午前10時から予約制で行っていますので、初めての方は電話で予約受付けをされて、指定されたお時間に受診してください。
補聴器とはどんなものかなという軽い気持ちで一度試みてはいかがでしょうか。
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